暗闇の中の算命学
精神的にも肉体的にも大きく摩耗していた30代前半、半生を振り返っても思うような人生が歩めていない中で、事務職としてもう一度頑張ろうと考えて現在の職場へ転職し5年半。。。
突然、欠員補充との理由で、入居者10名ほどの小さな事業所へと異動となりました。
職種を変更して。
全て、1から学ばねばならない環境であり、過去のスキルも活かすことが出来ず、そして収入も減る。
社会では当然ある人事異動ではありますが、この5年半、会社の為に尽くした自負があったので悔しさはとめどなくあふれ出るばかり。
父親の死を境にして、自分の半生を見直し、どれだけ沢山の恩恵を受けていたのか感じずにはいられませんでした。それから、現実的な努力と平行して運勢や運気も意識して生活し、自分なりにその良い流れを引き寄せてきた自信があったのですが、なぜこんな不幸が自分に起こるのか、と思わずにはいられなかったのです。
そして、この不幸には何か意味がある、と考えを巡らせ足掻きました。その時は、ただの人事異動という現実的な問題というだけではなく、自分の人生の向き合い方を否定された気持ちだったのです。「お先真っ暗」でした。
真っ暗な心持ちから、なぜ自分が不幸であるのかの理由を探しました。
そして見つけたのが算命学でした。
インターネットの世界は大変便利なものですね。算命学の難しい言葉の意味は、検索すれば簡単に調べることが出来ます。当然、その知識を現在の状況に合わせて使うことは容易に出来るものではありませんが、自分を理解するため、自分の運勢を調べるため、今の自分に何が起こっているのかを知るため、には十分役に立つ情報でした。
自分で調べた結果から、二つのことが判明しました。
一つは、内示と異動は月の天中殺の最中での出来事であること。
もう一つは、その天中殺が明けてからの年運に、頭上には調舒星が鈍い光を放って僕を照らしていたということ。
それまでは、総務課員として多様な職種の職員や役職者と仕事をし活発的に業務をこなしてきました。頼られることも多かったと思います。
ですが、異動先の小さな事業所では、職員は基本一人体制であり、人の出入りも数えるくらいしかありません。当直があるのでシフト制、よってプライベートでも友人と会う事もやはり少ないまま。
そうやって、調舒星が表す「孤独」の中に、身を投じることになっていたのです。
天中殺は不自然なものが「明らか」となる時期。
今までの生活が不自然であるなら、今は「孤独」の中で生きていくことにしよう。
なんとなくではありますが、そのような心持ちを自然と受け入れていました。